環境と経済の両立を求められるこれからの世界では、カーボンニュートラルへの取組は事業継続にあたり必要不可欠であるとの認識のもと、「お客様および自動車産業全体でのカーボンニュートラルに貢献する」という目的を掲げ、全社を挙げてCO2排出量の削減に取り組んでいます。また、その推進を加速化させるため、自社独自のDXシステム "SWIPE" による消費電力量管理機能や、社外スタートアップと共同で開発したCO2削減支援SaaS (クラウドサービス) を活用しています。カーボンニュートラルとはカーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。具体的には、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量を削減し、残った排出量を植林や技術的な手段で吸収・除去することで、全体として排出量をゼロにすることを目指します。日本政府は、2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目標に掲げています。これにより、気候変動の影響を抑え、持続可能な社会を実現することを目指しています。(環境省 脱炭素ポータル Webサイトより引用)SBTにもとづく目標設定弊社は、西日本で初めて、自動車・輸送用機器のセクターでSBT中小企業版の認定を取得し、CO2排出量の削減に取り組んでいます。SBT(Science Based Targets)とは、2015年12月に採択されたパリ協定(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準(Well Below 2℃)に抑え、また1.5℃に抑えることを目指すもの)が求める水準と整合した、5年~15年先を目標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減目標のことです。 弊社では、SBT中小企業版にもとづき、Scope1 (燃料の燃焼)・Scope 2 (電気の使用) 合計のCO2排出量を、2030年までに2021年度比で42%削減することを目指しています。取り組みの成果シグマでは、2021年から2023年にかけて、生産量が20%近く増加しました。このようななか、CO2排出量は、1%の増加にとどめています。これは、仮に生産量が2021年と同じであった場合、CO2の排出量を15%削減できていることを表します。これは、CO2排出効率の視点では、3年分のCO2排出目標を、2年で達成したことを表しています。上記のような成果を得るための道のりは簡単ではありませんでした。全社で「何のためにカーボンニュートラルに取り組むのか」という目的意識の共有や、社長直下のプロジェクト組織の設置などにより、一つひとつ前進してきました。また、CO2排出量の削減のためには、各部門・排出源単位でのCO2削減目標の設定や、削減施策の積み上げ、施策効果の測定などが不可欠であるとの考えのもと、株式会社Nbaseと、製造業にフォーカスしたカーボンニュートラル活動の管理・削減支援システムを共同で開発し、社内で使用しています。これにより、2024年度末までの3ヵ年目標 373t-CO2にたいし、その9割に相当する336t-CO2の削減効果を有する施策を積み上げ、実行しております。%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Fnote.com%2Fsigmakcojp%2Fn%2Fnd139ac534fe1%22%20target%3D%22_blank%22%3E%3Cdiv%20style%3D%22text-align%3Acenter%3B%22%3E%0A%3Cspan%20style%3D%22display%3Ainline-block%3B%20background-color%3A%230166A6%3Bcolor%3Awhite%3Bpadding%3A16px%2040px%3Bborder-radius%3A40px%3B%22%3E%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BENbase%E3%81%A8%E3%81%AE%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%3C%2Fspan%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fa%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Fnbase.inc%2F%22%20target%3D%22_blank%22%3E%3Cdiv%20style%3D%22text-align%3Acenter%3B%22%3E%0A%3Cspan%20style%3D%22display%3Ainline-block%3B%20background-color%3A%230166A6%3Bcolor%3Awhite%3Bpadding%3A16px%2040px%3Bborder-radius%3A40px%3B%22%3E%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BENbase%E3%81%AEWeb%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%3C%2Fspan%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fa%3E上記のようなシグマにおける取組は注目をいただき、広島県、中国経産局、自動車部品工業会西日本支部などが主催される様々なイベントにおいて講演を行っています。今後の方向性CO2排出効率は大きく改善したものの、生産量の増加によるCO2排出量の増加により、SBTの2023年度の目標の達成には、275tの不足が生じています。このような状況を受け、弊社では、各設備の電力使用量および削減ポテンシャルの見える化を実現するIoTシステムの自社開発のほか、冬季に使用している重油焚き暖房の廃止・電化などの施策に取り組んでいます。これからも「お客様および自動車産業全体でのカーボンニュートラルに貢献する」という目的意識のもと、全社を挙げてCO2排出量の削減に取り組んでまいります。(更新日: 2024年11月14日)